「トライバル(tribal)」とは、英語で「部族の」という意味です。
トライバルラグは、「部族のラグ」ということです。
いろいろな部族の手織絨毯の総称としてこの名前が使われています。
MENU
1.トライバルラグの相関
2.トライバルラグの種類
1.トライバルラグの相関
相関図は代表的な一部を表示しています。すごく簡単な図ですのでご了承ください。
トライバルラグとは一般的に「毛足のある部族のラグ」です。
キリムの中にも部族系のラグもありますが、トライバルラグの中には位置付けされていません。
そして、トライバルラグの中に代表的なもので、バルーチ ・トルクメン・シラーズなどがあります。
バルーチとトルクメンは民族の名前から付けられています。
シラーズはイランの街の名前で、織っている部族はカシュガイ族です。
ギャッベも同じく、シラーズでカシュガイ族が織る絨毯です。
シラーズとギャッベの違いは何かというと、ギャッベは遊牧民がテントの中で使う厚みのある絨毯です。
定住民が増えた現在、カシュガイ族はトライバルラグのシラーズを使用していることが多いのです。
2.トライバルラグの種類
イラン南西部のシーラーズという街で手織りされています。
模様は、大半のものが中央に1つまたは複数のメダリオン(菱形)がデザインされています。
ベースの色味は赤で、青色のアクセントが使わレルことが多いです。花と鳥などの動物のモチーフもよく見られます。
イランやアフガニスタンの国境付近に住むバルーチ族が手織りしたものです。
小さめで、長く細い形をしたものが多いのが特徴です。
デザインは多様ですが、多くは幾何学模様で深い赤の色合いです。
トルクメン絨毯は、イラン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、東トルキスタン、アフガニスタン、バルチスタンなど、色々な場所でトルクメン族が手織りしております。
特徴としては、部族紋章のようなギュル模様を多く使用され、色彩は、茶色や赤色が用いられることが多いです。
CATEGORY